新竹神社は、1918年に台湾・新竹市に建立された神社です。社格は旧國幣小社、当時の新竹州で最大の神社でした。
当時の新竹神社があった場所は、戦後は内政部移民署の新竹収容所(通称:新竹靖廬)として使用されていましたが、2001年に新竹市の市定古跡に指定され、現在、修復作業が進められています。。
2025年10月現在、当時の新竹神社跡を自由に観覧することはできませんが、遺物の一部が、新竹市の靈隱寺(霊隠寺)と新竹市動物園に残されています。今回は、靈隱寺を訪れました。
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(画像は中国語版Wikipediaより)
新竹駅からスタート。
現在の新竹駅舎は、1913年(大正2年)に完成したもので、日本統治時代に建設された「第三代駅舎」です。
設計は辰野金吾の流れを汲む辰野式建築様式(ネオ・ルネサンス風)で、赤レンガと白い石材のコントラストが美しい西洋風建築です。

駅からはレンタサイクル(Youbike)で20分ほど。かなりのアップダウンがあるので、可能であればオレンジ色の電動バイクをお勧めします。
青草湖霊隠寺。

靈隱寺大殿。

大殿の正面に、二基の石燈籠が残されています。
正面向かって左側の石燈籠。はっきりと残る「奉獻」の字。

こちらは一部が塗りつぶされています。「新竹〇〇産業組合」
こちらも塗り潰されたのか、判別が難しいです。
「昭和十五年十月建立」。
反対側、向かって右側の燈篭は、もう少し判別できました。「紀元二千六百年記念」
また、大殿向かって左手には、手水鉢も残されています。こちらにも「奉獻」の文字。

「紀元二千六百年 新竹州下学校職員児童生徒一同」の文字。
ニュースなどでは、新竹神社の修復・保護が進められており、2026年にも本来の新竹神社跡地を観覧できる可能性があるとか。楽しみです。